ルール作りの重要性
GAPは、自らの農場で課題を見つけ、それをもとに点検項目や取組内容、各種規定を決めていきます。
法令を遵守することはもちろんですが、自分たちの農場に最も適したルールを作成します。
ルール作りで大切なことは、「なぜこうするか?」です。
たとえば、「農薬の空容器を分別して処理する」というルールに対して、
- なぜ分別するのか?分別するとどんなリスクが減るのか?
さらに、
- 分別する入れ物はどうするのか?フタは必要か?素材や大きさは?
- 「農薬空容器用」の表示は必要か?表示のサイズは?
- どこに置くのか?
と、さまざまな疑問が湧いてきます。
こうしたことを、だれが見てもわかるようにルールとして具体的に作成します。
普段、何気なく行っている行為に少しでも「なぜ?」と思ったら、そこに改善の余地があります。GAPに取り組めば、この「なぜ?」という気づきが増え、考える力が向上します。
問題が起こる前、どこかで「あれ?」と思ったことがあるはずです。そういった日常に隠れている小さなリスクに気づき、適切に評価・対応することが重要です。