GAPの5つの柱
5つの柱とは
GAPでは、次の5つの内容について取り組んでいきます。
1. 食品安全
環境由来の重金属やかび毒等による汚染を防止・低減する対策、農薬の適正な保管・使用、病原微生物による農産物汚染防止、異物の混入防止、収穫した農作物の適切な保管など、食品の安全を保つためのルール作りを行い、実施します。
【効果】
食品事故のリスクを可能な限り低く抑えます。

2. 環境保全
農薬による環境汚染の防止、適切な土壌管理、適切な廃棄物処理方法・排水処理、施設・機械等の使用時の無駄・非効率なエネルギー消費の削減など、農場および周辺の環境の安全を守るためのルール作りを行い、実施します。
【効果】
農薬や肥料の過剰な使用を防ぐことができ、環境への負荷を少なくできます。将来も継続して使用できる環境を目指した改善により、永続的な農業生産を実現できます。

3. 農作業安全
危険な作業の把握、安全に作業を行うための服装や保護具の着用、機械等の適正な使用、燃料の適切な保管、警告標識の掲示、年齢を考慮した作業計画・役割分担、応急処置訓練講習会の受講など、作業従事者の安全確保のためのルール作りを行い、実施します。
【効果】
労働者が以前より安全な環境で作業を行うことができ、作業時の事故を減らすことで、作業効率が上がります。

4. 人権保護
性別・国籍・出身地・宗教による差別の禁止、雇用契約の締結、就業規則の作成、休憩場所・休憩時間の確保、社会保険・労災保険への加入など、作業従事者の基本的な人権を守るためのルール作りを行い、実施します。
【効果】
労働者間の関係が改善され、コミュニケーションも活発になり、よりよい人間関係が築けます。
また、農場経営者と従業員との関係も改善されます。よりよい労働環境は生産性の向上にもつながります。

5. 農場経営管理
農場のルールの決定、責任者の決定による役割分担の明確化、教育訓練の実施、農作業の記録の作成・保存など、農場経営にとって必要なルール作りを行い、実施します。
【効果】
さまざまな記録を保管することによって、記録が根拠書類としての価値を持ち、何らかのトラブル等が起こった場合でも記録が改善ポイントを示唆してくれます。
また、農場経営者自らが開発した技術やノウハウを、次世代につなげることができます。
